こんにちは!家電太郎(@ie-dentaro)です!
家電量販店を2社(計8年)渡り歩いてきた元家電量販店員の白物家電ブロガーです。
皆さん楽しく家電選びできていますか?
お掃除ロボットが欲しいから旦那に相談してたんだけど、
完全には掃除できないから、スティック掃除機を買えって言われたの!
人それぞれ掃除のスタイルには好き嫌いがあるもんね!
じゃあ今日は根本的な掃除機の選び方について説明していくね!
キャニスター掃除機から始まった掃除機の歴史ですが、今やコードレスやロボット、はたまた窓拭き用ロボットまで発売されており種類は年々増えています。
数多くある掃除機の中で、自分に合っている掃除機はいったいどれなのか。今回はあなたにぴったりな掃除機探しのお手伝いをしたいと思います。
この記事はこんな方にオススメ↓↓
- 今使っている掃除機に不満がある。
- 掃除機を買いたいが掃除機の種類がたくさんありすぎて迷っている。
- 安いコードレスが欲しいけどどれが良いかわからない。
それでは詳しく見ていきましょう。
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失敗しない掃除機の選び方!表と診断ツールでサクッと解決
掃除機比較 | キャニスター | スティック | ロボット |
---|---|---|---|
掃除の始め易さ | △ | 〇 | ◎ |
掃除時間 | △ | 〇 | ◎ |
広範囲の掃除 | ◎ | △ | 〇 |
ピンポイント掃除 | 〇 | ◎ | △ |
狭い部分の掃除 | 〇 | 〇 | △ |
高い部分の掃除 | 〇 | △ | × |
階段の掃除 | 〇 | 〇 | × |
車の掃除 | × | 〇 | × |
本体価格 | ◎ | 〇 | △ |
主要3種類の掃除機を表にしてみました!
今流行りのコードレスタイプが人気かと思いきや、意外にもキャニスタータイプが大健闘しています。
ロボット掃除機も流石に高い場所や階段の掃除はできません。ロボット1台で部屋の隅々まで完璧にこなすのはもう少し先の未来の話でしょう。
もっと簡単に時分好みの掃除機を見つけられるツールとかないの?
- Q1
- 掃除が嫌い!できれば掃除したくない。
そんな声にお応えして作ってみました!
※あくまで、おおまかな目安になりますので実際に購入する際は下記内容をしっかり読んで判断してください。
掃除機はそれぞれ得意分野が違う為、一概に「この掃除機が最強!」と言えないのが掃除機の面白い所です。
多くの方が複数台を組み合わせて使う事で充実したお掃除ライフを送っています。
では実際にどういう方に向いている掃除機なのかカテゴリ毎に見てみましょう。
キャニスター掃除機
- 優秀な紙パック機種が多い。
- 使い方はわかりやすく、意外に万能。
- 片づけるのも邪魔で、出すのも面倒。
昨今、否定的な意見が多めのキャニスター掃除機ですがまだまだ現役の万能機です。
片付けるのも出してくるのも面倒と言われてしまうとそれまでですが、彼に掃除ができない場所は「コンセントがない場所」くらいです。
これだけ万能なのに価格は安価な物が多く2万円前後で十分な性能の掃除機が買えます。
方式もサイクロン、紙パックのどちらも豊富で好きな物を選びやすいです。
特にスティックやロボットで採用されにくい紙パック式を選択できるメリットは大きく、根強い紙パックファンのユーザーからは絶大な支持を得ています。
小ネタですが、メーカー非推奨ですが「ふとん圧縮袋」が使えるのも実はこのキャニスタータイプの強みです。(ダイソン等不可)
※モーターが悪くなるので出来れば専用の圧縮ポンプを使いましょう。
キャニスター掃除機については以下ページで詳細を記載しています。
スティック掃除機(コードレス掃除機)
- オシャレなモデルが多くリビングに出していても映える。
- 吸引力も強くなり、バッテリーの持ちも良くなったので1台でどこでも掃除できる。
- アタッチメント次第で車やふとん用にもなる超オールラウンダー。
現代の人気No.1モデルがこのスティック掃除機です。ダイソンを筆頭にスティック人気は衰えることを知りません。
なんと言っても充電さえしておけば掃除出来ない場所はほぼ0。広いおうちを一気に掃除しようと考えない限り困ることはほとんどないでしょう。
ただし、キャニスターと比べると少し重たいのがネックです。
キャニスターは本体は重たいのですが、ハンドル~ヘッド部分は軽量になっています。
対してスティックタイプはバッテリーとモーターが必ず搭載されるので、手元は重たくなりがちです。
長時間の掃除やエアコンなどの高い場所を掃除する際、スティックは少し大変かもしれません。
ですが、種類が多いのもスティックの魅力です。
パワーや持ち時間が少し落ちる代わりに軽くなった軽量タイプもあるので、そちらも視野に入れると良いかもしれません。
今やスティック2本持ちはめずらしい風景ではなくなってきました。使用用途に合ったモデルを買うようにしましょう。
スティック掃除機が気になる方は下記記事も参考にしてみてください↓↓
ロボット掃除機
- 掃除時間は0。
- 作業時間はダストカップのゴミ捨てのみ。
- 上位モデルになる程賢く、5部屋以上のお部屋もしっかり覚える。
時代の最先端はやはりこのロボット掃除機です。
できない場所はまだまだありますが掃除を勝手にしてくれるという点は唯一にして最強のメリットでしょう。
床を6~7割綺麗にしてくれればいいかな。
どうせ運転スイッチを押すだけだから毎日すれば昨日できなかった部分を今日してくれるかもしれないし。
このくらいで期待をしている方には「毎日の自由時間をプレゼント」という絶大な効果を発揮してくれます。
ただし価格が可愛くないのもデメリットの一つです。
ある程度の性能を持ったロボットで約5万円、頭脳明快で全ての部屋を掃除してくれたり、お手入れも数ヶ月に1回で良いモデルになると10万円以上になってきます。
最近では性能面が良く、価格が5万円以内で買えるルンバi2の人気がうなぎ登りです。
手軽に購入できるようになってきているのでまずは安価モデルから試してみるのもアリでしょう。
掃除にかかる時間はやっぱり無駄な時間と考える方は多いです。
この時間を他の時間に充てたいという方には費用対効果はバッチリですのでオススメします。
各社のロボット掃除機を比較したい方はこちらの記事がオススメ↓↓
ルンバについて比較したい方はこちらの記事がオススメ↓↓
その他の掃除機
その他にも掃除機と分別される物はたくさんあります。
- ハンディ掃除機
- ふとん掃除機
- 窓ふきロボット
- スチームクリーナー
- クイックルワイパー
- ほうき
- 雑巾
キリがないね!
ちょっと量が多いので今回は割愛させて貰うよ。
ハンディはスティックと被る部分があるよね。
機能で選ぶ!掃除機選びで見るべき4つのポイント
ここからは実際に比較する時に見た方が良いポイントをご紹介します。
世間の評判だけに流されて買うと購入後の後悔に繋がりかねません。
自分に合ったものをチェックしていきましょう。
パワー
まずは「パワー」です。
吸引力とも言いますが総合的な力を含めて今回は「パワー」と統一させていただきます。
純粋にモーターの力がどれだけあるかの指標になりますが、めんどくさい事に掃除機の種類によって表記が違います。
キャニスターや国内メーカーの多くは「吸込み仕事率(W)」と表記してある事が多いですが
スティックやロボット、また海外メーカーにはこの表記がありません。
これは吸込み仕事率が「JIS規格」にのっとっているからです。
JIS規格?
日本産業企画の事をJIS規格と呼ぶよ!
「日本国内で定められた基準」と言われると聞こえは良いですが、掃除機の吸引力に関しては海外メーカーの基準の方が信用できそうです。
土足文化の海外の方が吸引力は必要になるからね!
では海外の掃除機メーカーは何を意識しているか?
大手掃除機メーカーのダイソンは一つの指標として「ダストピックアップ率」という言葉を使っています。
同じくスウェーデンの大手メーカー、エレクトロラックスも「ゴミ除去率」という言葉を使っていますが内容は一緒です。
だ、ダストピックアップ率???
簡単に説明をすると
- 吸込み仕事率:本体その物のパワー
- ダストピックアップ率:パワーと本体形状、ブラシ形状を含めた全体でのゴミ除去率
という事です。
ヘッドが付いた状態でフローリング上のゴミをどれだけ減らせるかがダストピックアップ率の内容になります。
海外メーカーは本体のパワーはそこまで強くないけど“本体の構造”や“ヘッドの作り”でダストピックアップ率を上げていたという事です。
Hi、日本の皆サン!
これからはゴミ除去率をしっかり見ましょうネ!
なんじゃと?!
わしら日本メーカーの方が吸込み仕事率は高いんじゃい!
つまり、各メーカーはこんな争いをしていた訳だね!
どちらが正解かと言われると難しいですが、やはりヘッドを取り付けてフローリングを掃除する事が一般的な使用方法だと思います。
逆にヘッドを外してホース、もしくはアタッチメントからゴミを吸いたい場合は吸込み仕事率が重要になってきます。(エアコンフィルターや窓のさんの掃除)
国内メーカーがこぞって、本体の吸引力で「ボーリングの玉」や「水の入ったペットボトル」を吸い上げて
どうや?すごいやろ?
とアピールしている理由がわかったのではないでしょうか?
この2つの表記が一体何を表しているかしっかり理解する事で、本当に欲しかった家電へ一歩近づけるんじゃないかなと思います。
余談ですが、たまに掃除機売り場で玄人っぽいノリでヘッドを外して直接ホースの吸引力を確認する人がいますが
・・・汚いだけなのでやめた方が良いです。
量販店って実は結構汚いんだ・・・。
判断ポイント
- 吸込み仕事率は国内基準。同ジャンル内で決める時には役に立つ。
- ダストピックアップ率は世界基準。実際にフローリングを想定されているのはこっち。
- 迷ったら国内<国外の方がゴミ全体の除去率が高いモデルが多い。
サイクロンvs紙パック
この2点もよく論争の渦中にいる方達ですね!
気になる吸塵方式ですがいったいどちらが優れているのでしょうか?
ダイソンがよく吸うからサイクロン方式の方がすごいんでしょ?
という方はもう一度上の「パワー」の内容を読み返してみてください。
ダイソンは「よく吸う」のではなく
「よくゴミを取る」だよ!
回りくどいことは辞めて結論から行きましょう。
実はこの2方式で、どちらがよく吸うかと聞かれると・・・
「紙パック方式」なんです。
実は同メーカー同等品を見比べると紙パック式の方が吸込仕事率は高いです。
ただし、紙パックは毎回ゴミを捨てるわけではありません。ゴミが溜まるにつれ風の通り道が塞がっていくので吸引力は落ちていきます。
紙パックの中が空の状態なら紙パック式の方が吸引力はありますが、紙パックを毎日入れ替える人なんていませんよね?
うちの掃除機、前に紙パック捨てたのいつだったかしら?
なんて方も多いと思います。
それに対してサイクロン方式は毎回、もしくは少しさぼっても2,3回に1回はゴミを捨てると思います。
なので吸引力が下がらない状態を維持しているのがサイクロン方式になります。
つまり、最初はパワー10の力で吸引するけど、徐々に4,5くらいまで下がっていく紙パック方式と
常にパワー7,8あたりで維持するサイクロン方式のどちらが良いかという事です。
極論を言うと毎回紙パックを入れ替えていれば
吸引力最強は紙パックだね!
吸引力については決着がつきましたが、ゴミの捨て方も論争になるポイントです。
ゴミの中が見たくない、ゴミを触りたくないという方は紙パックの方が良いと思います。
サイクロン方式だとやはりダストカップの手入れまで必要になるのが欠点なのは間違いないです。
ダイソン派の一員だけど
ここだけはオススメできないなー。
ヘッド
パワーでも少し話題に上がりましたが、掃除機の床に設置する部分の事をヘッドと言います。
このヘッドにも性能差が出てくるのでちゃんと見ましょう。
そんなに良いの買わないし、
安いの買うつもりだからなんでも一緒でしょ。
これは大間違いです。
ヘッドを大きく分けるとこの4種類になります。
- ブラシなし
- エアーブラシ
- パワーブラシ
- 自走式ブラシ
ブラシなしはその名の通りブラシが付いていません。
そんな掃除機あるの?!
通販でお馴染みのマキタにはブラシはついてないよ!
エアーブラシになるとようやく一般的なブラシが付いてきますが
「掃除機の吸引力」だけで回っているだけなので効果は薄いです。
ならマキタでいいかー。
問題はここから。
パワーブラシになると専用モーターが付いているのでしっかりとゴミをかき取れるようになります。
カーペットのゴミは絡みこんでいるのでブラシの力がないと吸引力だけでは取ることが出来ません。
よりカーペット重視にしたい場合は自走式ブラシにする事をオススメします。
モーターの力でヘッドがぐいぐい進むくらい強力なブラシになります。
よく売り場でたまに見かけるのが12000円の掃除機と14000円の掃除機でぱっと見変わらないけど
安い方はエアーブラシだけど、高い方はパワーブラシになっていたりします。
2,000円の差でパワーブラシになるなら絶対にしておいた方が良いです。断言します。
なるほどねー。
じゃあダイソンはぐいぐい進まないからパワーブラシってこと?
すごい所に気がついたね!
実はダイソンは地面にピッタリと吸着するような構造になっているのでモーターの力じゃ進まないんだよ!
さきほどのダストピックアップ率を高める為にダイソンはパワーブラシという仕様になっています。
ですが、モーター自体は自走式相当の回転力を持っており、スイッチを入れた状態で数ミリ持ち上げるとダイソンも自分の力で前に進みだします。
本当は走れるんだけど、走らせない。
ダイソンのダストピックアップ率へのこだわりがここにも隠れているようです。
バッテリー
スティックやロボットを購入する場合、バッテリーも大事なポイントになってきます。
バッテリーの注目すべきポイントは以下の3つです。
- 電圧(V)
- 容量(mAh)
- 使用可能回数
- 取り換え可能
わかんない!理科嫌いだもん。
電圧はパワー!どれだけパワーが強いかわかるよ!
メインで使う掃除機ならパワーが大事!
さっき聞いたやつだ!
パワー!
容量は1回の充電でどれだけバッテリーが持つかを見る基準になります。
一度の充電で1時間持つ機種もあれば20分しか持たない機種もあります。広い部屋を掃除する方はしっかり見ておきましょう。
また、あまり見られることがないし表記されている事が少ないですが、バッテリーの使用可能回数も見ておいた方が良いです。
一つの基準としてダイソンが約1200回と言っているので、毎日の使用で約4年経つ前に交換時期が来ることになります。
耐用年数までに1度は交換する事になると思うので交換方法だけは確認しておきましょう。
個人での交換が不可能な場合、メーカーに修理依頼を出さないといけなくなるので面倒です。
その間掃除ができないのは嫌ねぇ。
使用可能回数は各メーカーかなり差があり、最大2000回使えるというメーカーもあれば
数百回というメーカーもあるので気を付けましょう。
そんなの下手したら1年で切れちゃうじゃない!
保証が効くんじゃないの?
効かないんだなぁ。
迷ったらこれ!実例付き掃除機の選び方
それではいつもの3人を例にオススメ掃除機を見ていきましょう!
-2人暮らし2LDKマンション暮らし- A子さんの場合
やっぱりロボットが欲しい!
自分の時間を少しでも確保したいな!
A子さんのお宅の場合、
高性能ロボット掃除機
があればしっかりお掃除してくれそうです。
使いたい時にもサッと使えるように、安価なハンディかスティッククリーナーを一本持っておくと更に安心でしょう。
組み合わせとしてはルンバj7+とシャープのラクティブエアーだと、全部屋をルンバがしっかり掃除してくれつつ、超軽量スティックでストレスなく補助清掃ができると思います。
ルンバの価格が高いのでスティックの価格を抑えたい方はマキタにするのも手だと思います。
-4人暮らし2階建て一戸建て- B子さんの場合
2階のお掃除もしないといけないから手間なのよねー。
しかもうち、室内犬を飼ってるから毛がすごいの。
これは手強いなー!
ペットの毛はなかなか取れないんだよね!
そんなB子さんにオススメなのは
キャニスター+スティック
なんて使い方もありです。
頑固なペットの毛もハイパワーで吸い取れるキャニスターは必須と思われますが、2階まで持って上がるのは面倒だと思うのでスティックタイプを置いておきたいですね!
ペットがいるおうちのキャニスターと言えばやっぱりミーレの掃除機がオススメです。
スティックの方は軽量モデルにしても良いのですが、わんちゃんが2階にも行ってしまう場合はダイソンの方が良いかもしれません。
ダイレクトドライブクリーナーヘッド付きモデルならペットにも比較的対応しやすいです。
-1人暮らし1Kマンション暮らし- C子ちゃんの場合
掃除はしたくありません♡
存じております。
掃除がしたくないC子ちゃんにはロボット掃除機しか勧める物がないのですが
一番安いモデルで良いので一緒にマキタの掃除機を購入するのをオススメします。
ロボットがあるなら多分使わないよ?
もしもの話だけど、
C子ちゃんの家にゴキブリや大きい虫が出てきたらどうする?
・・・いや、触りたくない。
ならマキタの掃除機で吸っておけば
紙パックを捨てれば良いだけだし、コンパクトだから邪魔にならないよ?
買っとく!!
一人暮らしにしては金銭的に高くなってしまいそうですが、
1Kの部屋ならルンバを安いモデルにしても大丈夫なので、マキタを合わせて買う方がコスパ〇です。
ちゃんと掃除をする人ならマキタだけで十分だよ!笑
まとめ
以上が掃除機の選び方の記事となります。
今回の記事をまとめるとこういう事になります。
- キャニスターは万能タイプ。面倒だけど困ることが少ない。
- スティックは生活に合わせて最適な物を選べる。
- ロボットは床掃除のみだけど利便性◎。忙しい人の家事をお手伝い。
- 今は掃除機2台持ちも当たり前の時代。より自分に合った選択を。
以上が掃除機の選び方のコツでした。
皆さんは自分好みの掃除機を見つけることはできたでしょうか?
今後も少しでも皆さんのお役に立てればと思っております。
それでは