こんにちは!家電太郎(@ie-dentaro)です!
家電量販店を2社(計8年)渡り歩いてきた元家電量販店員の白物家電ブロガーです。
皆さん楽しく家電選びできていますか?
我が家はキャニスター型の掃除機を
買おうと思ってるんだけど、どういう基準で探したらいいかな?
それとも、やっぱりもうオワコン?
オワコンなんて事はないよ!
やっぱり安心感で言えばキャニスターに勝るものはないよ!
キャニスター掃除機とは箱型の本体からホースが伸びている、皆さんが一番見慣れている掃除機です。
昔からあるこのタイプは、老若男女誰でも使い方に迷わず使えるのが特徴です。
では、果たしてこれからの時代にキャニスター掃除機が生き残る道はあるのでしょうか?
一緒に確認していきましょう。
この記事はこんな方にオススメ↓↓
- 最新の掃除機はお手入れが難しそう。
- 充電が足りなくなると困る。
- 昔ながらの掃除機が性に合っている。
キャニスター以外の掃除機をお探しの方は下記記事へどうぞ!
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キャニスター掃除機はオワコン??メリットを解説
では、まず結論から↓↓
オワコンではない!
はい、オワコンではありません。
キャニスター掃除機には他の掃除機にないメリットがたくさんあります。
キャニスター掃除機のメリット
- ハンドルが軽い
- 充電が必要ない
- 紙パックモデルが豊富
- 価格が安い
安心感だけではない事を下記でしっかり説明していきます。
ハンドルが軽い
一つ目のメリットはハンドルが軽いことです。
本体を含めた総重量で言うと確かに重たいのですが、実際に掃除する際に持つホースからヘッドにかけて手に持つ部分、つまり「ハンドル」は非常に軽いです。
種類にもよりますがハンドルの重さは約1~1.5kgくらい。
スティックタイプだと本体を持つ必要があるので約2~3kg
シャープのラクティブエア等の軽量モデルでようやく同等の1.2kgという軽さになります。
掃除する範囲が広くなる程この恩恵が活きてきます。
吸引力が強くてハンドルが軽い。これは大きなメリットでしょう。
充電が必要ない
いざ掃除をしようと思ったら、充電スタンドにかけ忘れていて電池がなかった。これはスティック掃除機をよく使う方にありがちなデメリットになります。
少し面倒かもしれませんが、コンセントにさえ差せばいつでも使えちゃうキャニスター掃除機。安心感は抜群です。
また、充電忘れだけではなく、バッテリーの消耗に悩まされる事もありません。
一般的なコードレスクリーナーは2〜3年に1回バッテリーの交換時期が来ます。
ピンキリではありますが電池代は5,000円〜20,000円くらいが相場となります。さらにセルフ交換不可の商品は1〜2週間預けないといけなくなるデメリットもあります。
この維持費がかからない点もキャニスター掃除機のメリットになります。
紙パックモデルが豊富
キャニスターならではの機能と言えばやっぱり紙パック。紙パックの人気は令和となった今でも衰える事を知りません。
最近はコードレスやロボット掃除機にも紙パック逆輸入の波が押し寄せていますが、人気のスティッククリーナーはどちらかと言うとサイクロンタイプが多めです。
お手入れをしなくて良い、ゴミ捨てが楽な紙パックが欲しい!という方は紙パックキャニスター掃除機、一考の価値ありです。
価格が安い
なんといっても最大のメリットは本体が安いこと。
上記でお話ししたバッテリー等の消耗品も合わせると総コストの差は更にひらいていきます。
安さは正義。皆さんの中にもそう考えている方は多いでしょう。
10万円出してロボットクリーナーを買っても
2万円でキャニスター掃除機を買っても
綺麗になるという事実は変わらないよ!
極論を言ってしまうと安いモデルでもしっかりお掃除はできます。
スティックやロボットは「利便性をお金で買う」という行為なので悪いことではありません。
あなたにあった掃除機選びができる事を期待しています。
デメリットが目立つ機種もあり
ここまでたくさんメリットを上げてきましたが、もちろん良いことばかりではありません。
新しい掃除機を買う上で1番重要視したいのはデメリットでしょう。
本体が転がる・ぶつかる
多くの方が気にされているのが、転がったりぶつかったりで床や壁を傷つけてしまう事。
これを回避したい方は下記の点に注意すると転がりにくくなります。
- 本体の高さが低い機種
- ホースが細く柔らかい機種
壁へのぶつかりは注意するしかありませんが、上記に当てはまる機種を買えば取り回しもしやすくなるので結果的に壁へのダメージも減るでしょう。
サイクロンは微妙
キャニスタータイプの場合、サイクロンタイプを選ぶ理由はかなり少なくなってしまいます。
これはサイクロンそのものが悪いと言っている訳ではなく相対的な話になります。
某メーカーのキャニスター掃除機を例に挙げます。
右がサイクロンのハイパワーモデル、左が紙パックのハイパワーモデルです。
吸込み仕事率に差があるのがおわかりでしょうか?
紙パックの方が吸引力が高いってこと?
サイクロンの方が良く吸うんじゃないの?
勘違いされている方が結構多いのですがサイクロンは「吸引力が強い」訳ではないのです。
毎回ダストカップの中身を捨てれるので「吸引力が落ちにくい」←これが正解です。
紙パックはゴミがたまるごとに吸引力が落ちていくので最初から吸引力を上げておき、
少し吸引力が落ちても問題なく使えるような作りになっているのです。
つまり空っぽの状態なら・・・?
紙パックの方が良く吸うってことね!
紙パックもタダではないので毎回変えるのはコストがかかりすぎますが
下手に高い紙パックを買うよりも安い紙パックを高頻度で変える方が吸引力は強い状態で使う事が出来ます。
ダイソンはコードレスの方が優秀
上記と似たような観点から、ダイソンのキャニスター掃除機も万人にはオススメしにくいです。
ダイソンは元々サイクロンを推しているので全機種サイクロンになっていますが、その使い勝手をフルに活用できるのがコードレス掃除機だからです。
さっと使えてパッと捨てれる。なのに吸引力はキャニスターに匹敵するほどよく吸う。という鬼スペックをコードレスなのに持っているから評価されている訳です。
ダイソンを購入するならコードレスの中から選ぶ方が得策でしょう。
紙パックVSサイクロン おすすめはやっぱり紙パック!
集塵方式
すでに上記で説明した通り、キャニスターの場合は紙パックに軍配が上がります。
紙パックを買う手間と費用がもったいないという方はサイクロンもアリでしょう。
サイクロンが必ずしも悪いというわけではありませんが、
どうしてもサイクロン方式が欲しいという方は素直にスティックタイプを購入した方がメリットが多そうです。
吸込み仕事率
次に吸込み仕事率を見てみましょう。
キャニスター掃除機を選ぶ際は国内メーカーならほとんどのモデルに表記があります。
さっきも出てきたけど吸込み仕事率って何?
一言で言うと
キャニスター本体のモーターのパワーがどれだけあるかという事です。
よく吸引力=実際の清掃能力と思われがちですが、実際の清掃力はダイソンがよく使う単語で
ダストピックアップ率
という言葉があります。
これは吸込み仕事率、構造、ホース、ヘッド全ての総合点でどれだけゴミが集められるかの指標になります。
日本ではJIS規格で定められているので、この吸込み仕事率が表記されることが多いですが、世界基準で見られているのはダストピックアップ率です。
この事から比較すべき項目はダストピックアップ率になるのですが、ヘッドや吸塵方式等が同じ場合は、吸込み仕事率で比較する事ができるようになります。
複数メーカーの同等品で迷っている際は比較基準にしても良さそうです。
吸込仕事率はヘッドを外してホースから直にゴミを吸う場合の力だよ!
ホースの太さ
お次にホースについてです。
え?ホースに違いなんてあるの?
結論から言うとホースは細い方が良いです。
メリットとしては
- 吸引力が上がる
- 取り回しがしやすい
この2点がメリットになります。
例えば庭でホースから水撒きをする時にホースの先端を潰して勢いを増した経験がありませんか?
このように通り道は細い方が内部流体の勢いは強くなります。
さらにホースは細い方が取り回しがしやすくなるんです。
これは実際に売り場で触ってみるとわかりますがホースが太いと曲がりにくく使いづらいです。
スペック表には載っていませんがホースの太さは見ておくに越した事はありません。
気になっている機種同士で見比べてみるとすぐに確認する事が出来ます。
ヘッド
最後はヘッドです。
ヘッドは大きく分けて下記の4種類があります。
- ブラシなし
- エアーブラシ
- パワーブラシ
- 自走式ブラシ
ブラシ種類 | ブラシなし | エアーブラシ | パワーブラシ | 自走式ブラシ |
ブラシ | なし | あり | あり | あり |
モーター | なし | なし | あり | あり (強力) |
メリット | ゴミが絡みつかない | 安価 | カーペットのゴミまでかきとれる | ヘッドを引く事で強力にゴミをかきとれる |
デメリット | 吸えるゴミが少ない | 吸えるゴミが少ない | ゴミが絡みつく | ゴミが絡みつく |
掃除機のヘッドの裏にはほとんどのモデルに毛ブラシが付いています。
これは床に引っ付いているゴミを剥がす為についています。
安価なスティッククリーナー等はブラシが付いていない事も多いですが、キャニスター掃除機には最低限エアーブラシが付いている事が多いです。
エアーブラシとはブラシは付いていますがモーターは付いていないタイプになります。
吸い込む風の力だけで回っているのでゴミをかき取る能力はあまり高くないです。
少し価格が上がりますがエアーブラシの上にパワーブラシというブラシがあります。
これにはモーターの力が加わっているのでしっかりゴミをかき取ることができるようになります。
じゃあ、あと一つ残っている自走式って何?
自走式ブラシはパワーブラシをさらに強化したブラシになります。
モーターの力を更に高めており、ヘッドの力だけで床を走ってくれるくらい強力なブラシになります。
カーペットの中のゴミをかき取るのに最適だよ!
なら自走式を買っておけばどんなゴミでもかき取れるのね!
その通りと言いたいところですが、実際のヘッドはブラシの材質、形状も大事になってきます。
そこまで細かいとわかんない!
そこまで難しい事はなく、掃除機のヘッドは2種類のブラシから成っています。
床に優しく、細かいゴミが拭き取れる「柔らかいブラシ」とカーペットの中までしっかり届き、毛類をかき取れる「硬いブラシ」がある事を覚えておきましょう。
毛の長いカーペットを敷いているご自宅や、ペットを飼っている方には硬めのブラシが付いたモデルがオススメです。
元販売員が選ぶ!キャニスター掃除機 おすすめ3選
-2人暮らし2LDKマンション暮らし- A子さんの場合
メインのロボット掃除機はあるけど
こないだお皿を割っちゃったときに掃除機がかけられなくて困っちゃったのよね。
いざという時にロボットクリーナーは無力だよね。
サブの掃除機1台は欲しい所だけどキャニスタータイプはこれがオススメかな?
パナソニック MC-JP840K
サブ掃除機として驚異的な軽さの当機種がオススメです。
本体重量はなんと2.0kg!
全キャニスター掃除機の中でもトップクラスの手入れの簡単さを誇っています。
ブラシは髪の毛等がからみにくい仕様になっています。
他メーカーのブラシが斜め状になっているのに対してパナソニックのブラシはV字になっているのでゴミが中心に集まるようになっています。
以前のモデルはゴミが中心で絡みついて取り辛かったのですが
現在のモデルは中心が分離しているのでそのままゴミが外れて吸い込まれていく構造になっています。
更に安定の紙パックなのでゴミ捨ても楽々です。
色もホワイトとベージュのオシャレな2色展開で女性にオススメなカラバリとなっています。
軽い、手入れ簡単、オシャレと3拍子揃った掃除機になっています。
-4人暮らし一戸建て- B子さんの場合
やっぱり1台はメインの掃除機が欲しいわ。
犬の毛も気になるし、パワーが強いモデルってないかしら?
確かにお子さんが2人いる上にペットもいるB子さんの家は
パワーの強いキャニスターでしっかりお掃除したいね!
ミーレ SDBO4
ペットがいてパワーが欲しいと言えばやっぱりミーレでしょう。
ミーレはドイツの家電メーカーですが、
日本ではミーレジャパンとして優秀な家電を販売しています。
中でもキャニスター掃除機は非常に人気で、本体のパワーと特有のヘッドで
ダストピックアップ率は日本メーカーとは比べ物になりません。
今回ご紹介しているSDBO4はその中でもペットの毛をしっかりかき取れる「ターボブラシ」搭載モデルです。
カーペットの中に入り込んだ毛まで硬質ブラシでしっかりと掻き出します。
さらに優秀なのが紙パックです。
紙パックの集塵率は微粒子を99.9%逃さない仕様になっており、更に排気フィルターに繋がって臭いまでシャットアウトしてくれます。
紙パックは表示ランプが交換時期をお知らせしてくれるので無駄なく紙パックを使う事が出来、価格面も無駄になりません。
さらに紙パックを外した際は自動でシャッターが閉じるのでゴミ漏れの心配も不要です。
日本メーカーにはないこだわりが見ることができるので一度量販店で触ってみることをオススメします。
-1人暮らし1Kマンション暮らし- C子ちゃんの場合
安い!軽い!コスパよし!って感じの
邪魔にならないモデルがいいかな?
一人暮らしだと片づけるスペースも少ないもんね!
C子ちゃんの場合はこんなのはどうかな?
シャープ EC-MP310
2万円以下で買える軽量モデルはシャープがオススメです。
1万円台ですがナメたらいけません。
軽量、紙パックと使いやすい上になんとパワーブラシまで付いています。
実際に量販店の売場で1万円台で掃除機を探すとエアーブラシのモデルが多いのが現状です。
その中でこの掃除機の存在感は圧倒的に魅力的に感じるはずです。
一人暮らしを始める際、キャニスターを選ぶならこの機種がコスパ最強機種だと思います。
実は一人暮らしを始める際に若い世代に人気のあるスティック掃除機は2万円は下らない物が多いので、新生活のまとめ買いの際は思わぬ出費になってしまう事が多いです。
コストを抑えつつ良い物を買う。これが一人暮らしの鉄則です。
まとめ
以上がキャニスター掃除機の選び方でした。
以下がまとめになります。
- キャニスターは完全にオワコンではない。
- サイクロンにするならスティックの方が良い。紙パックがオススメ。
- 本体その物のパワーは「吸込み仕事率」で比較する。
クラシックなモデルだからこそ奥が深いキャニスター掃除機のご紹介でした。
見た目がダサい!片づけるのが面倒!等批判的な声が多い昨今ですが
やはり一家に1台くらいはキャニスター掃除機があってもいいかもしれません。
その他の掃除機が気になる方は下記からお好きな掃除機を探してみてください↓↓
皆さんの家電選択のお役に立てればと思います。
それでは