こんにちは!家電太郎です!
今回も楽しく家電のご紹介をしたいと思います!
最近、時短家電と名高いドラム式洗濯機が気になってるんだよねー
そんな声にお応えして今回はドラム式洗濯機について説明するよ!
今回は縦型洗濯機と人気を二分するドラム式洗濯機の選び方を解説したいと思います。
縦型洗濯機について知りたい方はこちらからどうぞ↓
縦型洗濯機も魅力的ですがドラム式洗濯機も長所がたくさんあります。
今回は洗浄力特化の縦型にはない魅力をお伝えできればと思います。
この記事はこんな方にオススメ↓↓
- 背が低いので縦型洗濯機で衣類の出し入れをするのが大変。
- 面倒な家事を減らして自由な時間を増やしたい。
- ふんわりと乾燥させて気持ちのいいタオルを使いたい。
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【ドラム式の特徴】
今回は、前回ご説明した縦型洗濯機との違いを主に説明したいと思います!
洗浄能力の高かった縦型洗濯機と比べていったい何が良いのでしょうか?
メリット
「節水能力が高い」
まずは節水能力の高さからですね。
縦型洗濯機の槽がまっすぐ縦になっているのに対してドラム式の槽は横向きになっています。
(正確にはすこし斜めになっています)
イメージ的にはこんな感じでしょうか。
パナソニックさんの機種で縦型とドラム式、同じ12Kg同士で比較すると
定格洗濯時
縦型:約150L
ドラム式:約83L
数値で見ると約55%くらいです。半分に迫る量の水を節水してくれています。
水の量が少ないと洗浄力落ちるってこの前言ってたじゃん!
前回の内容、覚えてくださってありがとうございます!
この質問には各社返答の仕方があるようですので見てみましょう。
- 東芝:縦型の「もみ洗い」に対して、ドラムは高い所から落とす「たたき洗い」で対抗します。
- SHARP:縦型の「もみ洗い」に対して、ドラムは高い所から落とす「たたき洗い」で対抗します。
- Panasonic:ドラム式は回転速度を変えることで「たたき洗い」「もみ洗い」ができます。
- 日立:さらに回転を上げた「押し洗い」と「たたき洗い」「もみ洗い」ができます。
なるほど、洗い方を変えて洗浄能力を高めているんですね!
これに各メーカーならではの洗浄方法(泡洗浄やナイアガラ洗浄)を使って
より洗浄力を出しているというわけです。
細かい内容は商品選びの際にもっと詳しくみていきたいと思います。
ここでは洗浄力は落ちますが洗えないレベルではないという事がわかりました。
水の量を減らした割には洗えてるね!
この意見が最適解なのではないでしょうか。
「乾燥の電気代が安い」
ここからがドラム式の本領発揮ですよ!
まずは電気代の安さから見ていきましょう!
ここでいう電気代は乾燥時の電気代になります。洗濯時はほとんど変わりませんからね。
縦型洗濯機にはヒーターが搭載されており、ヒーターの熱を送り込み乾燥しています。
それに対し、ドラム式のほとんどはヒートポンプが搭載されており熱交換機で作られた温風を送り込んでいます。
「ヒーター」とか「ヒートポンプ」と、わからない単語がでてきましたが詳しく説明します。
ヒーターは電気の力で温まる事ができるあのヒーターです。ドライヤーや電気ストーブに使われているのでこちらは皆さんわかると思います。
それに対してヒートポンプとはエアコンのような熱交換器を使用しています。冷媒を使う事で少ない電気で温めますよ!っていう機能になります。
さて皆さん、冬の寒い時は暖房を付けられると思うんですが
電気ヒーターだけで温める電気ストーブと熱交換器を使うエアコンどっちで暖まりますか?
ほとんどの方がエアコンと答えるのではないかと思います。
先程申し上げた通り、パワー効率が良いし、電気代も安いです。
中には「乾燥するのが嫌だから電気代が高くても電気ストーブが良い」という方もいるでしょう。
暖房は乾燥しない方が良いですが、今回は衣類を乾燥させたいのでなんと一石二鳥ですね!
実際にどのくらい電気代って変わってくるの?
では洗濯機のヒーター乾燥とヒートポンプ乾燥の電気代がどれだけ違うのか単純計算してみましょう。
同一メーカーで比較する方が性能差がわかりやすいので
今回はシャープさんのドラム式でヒートポンプのES-W114と、同じくドラム式でヒーター式のES-H10Fで見比べてみましょう。
どちらも6kgの洗濯物を”洗濯〜乾燥”モードで使用した場合の電気代となります。
ヒートポンプ 約16.2円
ヒーター 約50.8円
倍以上…!
ちなみに毎日洗濯することを考えると1年間で
16.2円 x 365日 = 5,913円
50.8円 x 365日 = 18,542円
衝撃的…!
洗濯機の平均耐用年数7年使った場合の差額を考えると88,403円も差が出ることになります!
価格.comの現状価格で見ると本体価格は247,000円と156,500円でした。(2021年10月22日現在)
本体価格差90,500円なので実質2,097円しか差がない計算になります。
これはあくまで単純計算なので、実際は使う頻度は家庭によって変わってきます。
ご自分の使用頻度に合わせてぜひ計算してみてください。
「乾燥の質が良い」
電気代の驚異的な安さについては皆さん理解ができたと思います。
問題は”質”ですよね?
そろそろ頭がパンパンになってきたと思いますので、簡単にイメージだけで説明します!
乾燥方式
- ヒーター:ドライヤーで約70~80度の熱を送ってガンガン乾かす
- ヒートポンプ:エアコンで約40~50度の熱で優しく乾かす
70度~80度なんて高温を使ってしまうと洗濯物も傷んだり縮んでしまいます。
さらに縦型洗濯機は撹拌方式なので、脱水後はぎゅーっと絞ったような状態に伸びている事が多いと思います。
その状態で高温で乾かしてしまうとどうなるでしょう?
服がパリパリになっちゃうのよねー
それに対してヒートポンプは40~50度で優しく乾かしてくれます。
もちろん撹拌方式ではないので上手にほぐしながら脱水、乾燥ができます。
結果、ふわふわな衣類が出来上がるという訳です。
僕も使ってて思うのがバスタオルは干すよりドラム式で乾燥させた方が気持ちいいよ!
ヒーターvsヒートポンプはヒートポンプの圧勝のようです!
デメリット
さてさて、ドラム式洗濯機を褒めちぎった所でそろそろディスりに入りたいと思います!
ディスるの?!売りたいんじゃないの?
ぼくは“元”家電量販店店員だから
売りたいなんて思ってないよ!笑
「本体価格が高い」
まず価格!鬼のように高い!
先程シャープさんで説明して「安い!」って思ったのは、シャープさんが比較的安価だからです!
パナソニックさんの新型の最上位モデルなんて見てくださいよ!
…発売当初は40万は下らないですよ。
まぁ無理に止める事はしませんので、買える方は購入したら良いとおもいます。
「洗浄力が低い」
ここは先ほども説明しましたが、やはり洗浄力は低いです。
洗い方は工夫していますが、水の使用量が少ないのでどうしても下がってしまうんですよね。
各メーカーは数年前から”温水“機能を付けて「とうとう縦型を超えました!」って宣伝を始めました。
ところがどっこい。この温水機能、ヒートポンプじゃなくて、あのにっくきヒーターで温めてます!
1回あたり10円から最高35円も電気代が上がるんですよね。
さっきの乾燥代で勝っていた分、全部持っていかれてしまいました。
しかもなんと、縦型洗濯機でも温水モデル出ちゃってます。
洗浄力を考えるなら素直に縦型洗濯機を見たほうが良いです。
最後まで記事を読んで欲しい気持ちもありますが、下のリンクから縦型洗濯機を見に行った方がいいでしょう。↓↓
冗談はさておき、温水機能はあくまでおまけです。毎日使うと電気代がもったいないので汚れがひどい時だけ使うようにしましょう。
個人的にはドラム式の通常の洗い方で普通の汚れは普通に落ちると思います。
最近の洗剤は優秀なのでさほど気にする必要はなさそうです。
「サイズが大きい」
これは紛れもない事実です。
各社奥行きがドーン!と大きくなっています。
幅は60cmにしておかないと入らない家庭がたくさん出てくるので、奥行きを犠牲にしてるんですね。
ですがドラム式は扉が前にある為、
奥行きドーン!の上に扉もドーン!で部屋の間取り次第では
どこまで出てくるんだーい!
という事になりかねません。
日立さんの一部モデルで、逆に幅を犠牲にしたモデルがあります。
幅なら余裕がある!という方はそちらを見てもいいかもしれません。
さらに置き場所も肝心ですが、搬入ができないと元も子もないので搬入経路は注意しておきましょう。
「乾燥フィルター、ダクトが汚れやすい」
個人的にはこれが最大の弱点だと思っています。
乾燥フィルターは何回お手入れしてもすぐ汚れますし
乾燥ダクトには手が届かないので見えない所で汚れやほこりが溜まってしまいます。
最終的にはダクトが詰まってエラーコードの原因や乾燥時間が長くなる等の負のスパイラルに陥ってしまいます。
ここまでくると内部の清掃は業者を呼んだ方が良いでしょう。
新品を買って3年前後を目安に業者洗浄を呼ぶのが効率が良いでしょう。
メーカーの出張修理でも対応してくれますが5万円以上費用を取られることが多くオススメできません。
ダスキン等のドラム式洗浄に対応している業者なら2万円前後で槽洗浄も併せてやってくれるのでオススメです。
そして数年後に2回目の乾燥エラー、不具合が起こってきた時が洗濯機の変え時となります。
洗濯機の耐用年数は7年と言われています。
え?!10年じゃないの??
そうなんです。エアコンや冷蔵庫が10年もつので同じ大型家電なので10年持つイメージが強いと思います。
実際には大きなモーターで水分をしっかり含んだ衣類を回している事を考えたら
洗濯機の方が短くて当然ですよね。
つまり最適解としては
- なるべくちゃんとフィルターお掃除をして3年半持たせる。
- 業者に頼んで一度リフレッシュして貰い、次に乾燥エラーが出た時に買い替え
これを購入時にしっかり確認しておきましょう。
これを知らずに、買った数年後に乾燥エラーが出てしまい
もう使えなくなっちゃった。買った店に聞きに行ってみようかしら。
うーん、これはメーカー修理が必要ですね。
え?修理費5万円?そんなに払うなら買い替えるわ!
となる人が多いです。
※業者洗浄は正規の洗浄方法ではないので量販店員も教えてくれません。
これは量販店員が悪いわけではないので注意してください。
【ドラム式の選び方】
メリット、デメリットがしっかり把握できたら商品選びに移りましょう。
ここからは実際の機種選びの方法となります。
恒例の3つの仕事に分けて考えましょう。
準備
ドラム式洗濯機のスタンバイは”どこに置いておくか”です。
大半は脱衣所に置かれる方がほとんどですが、最近のワンルームマンション等ではリビングに置き場がある事も少なくないです。
- 「置き場所にあったサイズなのか」
- 「リビングに置く場合、見た目はおかしくないか」
が注視すべきポイントとなります。
扉の向き
また、この時に一緒に注意したいのが扉の向きです。
ドラム式洗濯機には右開きと左開きがあります。
基本は左開きの物が多いですが、ご自宅に合わせてより良い方を選びましょう。
これから春にかけてドラム式洗濯機をはじめて買う人も増えると思いますし、これは一般論としての注意事項ですが、ドラム式は扉が左開きと右開きで型番が異なることが多いです。買う前によく確認しましょう。 pic.twitter.com/EyDH8NayID
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) February 18, 2022
左手で開くのが左開き、右手で開くのが右開きと考えると覚えやすいです。
基本的には左の壁寄せなら左開きにすると使いやすいですが
家の構造的に問題ないのであれば自分の好みで選んでも良いと思います。
特にどちらの壁に寄せる訳でもなく、どっちにするか迷った場合は利き手の反対を選ぶと良いでしょう。
右利きの人なら左開きが使いやすいです。
作業
ドラム式洗濯機の作業は純粋に”性能”になります。
どれだけの容量があるか、どの機能があるかを選んでいく部分なので一番楽しい所ですね。
子供が多くて、毎日汚れて帰ってくるのよねー。
ならしっかり汚れが落とせる温水機能が欲しいね!
なるべくいろんな種類の衣類を一気に洗濯して、
そのままさっと乾燥をかけたい!
それならシワがつきにくい風アイロン搭載モデルがオススメかな!
洗剤を入れることすらだるーい。
もう洗剤自動投入を付けとけば間違いないね!
自分にとって、ここだけは絶対に譲れないという機能を探しておきましょう。
手入れ -maintenance-
ドラム式洗濯機のお手入れ箇所は主に「糸くずフィルター」「乾燥フィルター」となります。
メーカーによってワンタッチでゴミが取れるなど工夫されたフィルターがあるので実際に見ておいた方が良いです。
フィルターは取り外し可能部分なので、仮に汚くなりすぎて触りたくない所までいってしまったなら部品購入する事も可能です。
洗濯機の下のほこり、汚れが気になる方もいらっしゃいます。そんな方は一緒に高さ調節脚を買っておいた方がいいでしょう。
後はやはり乾燥ダクトの汚れですね。
僕は維持費だと割り切って3,4年に一度業者洗浄に出すのが1番効率が良いと思っています。
うーん、選び方はわかったけど機種が多すぎてどれが良いかわからないなー。
そんな方には特別に電太郎特選のオススメドラム式洗濯機をご紹介しています。
【まとめ】
以上がドラム式洗濯機の説明となります。
皆さんの中で
私はやっぱりドラム式洗濯機が欲しい!
思っていたのと違ったから縦型にしとこうかしら。
男は黙って、洗濯板!
等々、決める事が出来たのであれば嬉しく思います。
家電に”絶対”という正解はありません。
良い点、悪い点をしっかり見極めながら自分好みの商品を探していきましょう!
それでは